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教えて松ちゃん 第3回「東北復興支援、福島原発問題、大島復興支援」 2013年12月
■東北復興支援、福島原発問題
「安倍政権になってから、東日本大震災の復興はどの程度、進んだの?」という質問が多く寄せられますが、現状(2013年12月時点)を教えてください。
復興のスピードアップというのは、私たちの約束の最も中核をなすものです。「復興なくしてこの国の未来はない」というのが私たちの強い信念です。
安倍内閣ができてこの一年、予算もしっかり増やしました。それから、現場で判断をいただくための権限を大幅におろしました。各市町村、県知事さん含めて「よくなった」とおっしゃっていただく向きが多いと確信をしています。
とはいえ、復興はまだはじまったばかり。どんな問題点があるの?
今、私たちが苦慮しているのは、被災者の皆さん、あるいは、(受け入れ先等の)地元の皆さんの合意がなければ進められないという施策がいくつかあるんですね。
例えば、中間貯蔵施設は、その受け入れを認めていただかない限り、工事に着手することができません。これは国が前面に出て「ああだ、こうだ」という話ではなくて、地元の皆さんが「こうしたいんだ」という意見をまとめていただく必要がありますよね。
やっぱり長年、そこで暮らしてらっしゃって、被害に遭われた、その被害の状況も違えば、生活環境、思い、考えも違うなかで、皆さんが合意をしていただだけるというようなところで引き続いて時間はかかっています。
しかし、先の政権と違うのは、廃炉に向けた動きにしても補償にしても、あらゆる復興に関して、「すべての責任は国にある」ということを宣言して、「国が正面に出てすべての責任を取ります」という姿勢に大きく転換したことです。その分、復興がスピードアップされていると思っています。
先日、まっちゃんは福島の原発事故現場に視察に行ってきましたね。どうでしたか?
つい二日前(2013年12月18日)、視察をさせてもらいましたが、非常に過酷な現場でした。防護服で身を固めても、現場は50マイクロシーベルトを超える高放射線量がある。その中で働いている方々の不安、気持ちを思うと、「申し訳ないな、でもあなたたちに頼るしかないんです」という気持ちを強くしてきました。
あそこで働いている方々は、わずか4畳のプレハブ住宅に、共同のトイレ・お風呂、プライバシーがほとんどないという環境で暮らしておられます。「ここで何年になりますか?」「2年です」と言わ
れました。「帰れるのは何年先ですか?いつごろ転勤になりますか?」ときいても「当分予定はありません」と言われると、ご家族のことを思うと本当につらいものがありましたね。やっぱり復興は急がなければならない。なんとしても地元の皆さんの要望をまとめていただくということ、そして、今そこで廃炉にするために働いていただいている人たちの現場の声をどれだけ誠実に聞くかにかかっている、というような思いを強くして帰ってきました。
■大島復興支援
2013年10月中旬に発生した台風26号は、特に大島に甚大な被害をもたらしましたね。
私は、政務官のご下命をいただいた内閣府政務官という仕事は、災害の初動対応を指揮するという非常に責任の重いものです。不幸にしてこの任を受けてから、すぐに大島で被災が発生しました。大島はこれまでも台風、海からの風、そして噴火等々、災害に常に対応してきた街なんですが、初めて土砂災害に見舞われまして、ご承知の通りの悲惨な状況になりました。
私は、総理と一緒に視察をさせていただいたんですけども、各省庁をあげて、続けて発生した台風による第二次被害を食い止めることができました。
今は、被災された皆さんをどう救うかを、大島町役場、被災者の皆さん、そして東京都が一致結束してあたっていますから、かなりのスピード感で、復興に向けての力強い歩み見られます。
私たちにもなにかできることはありますか?
大島の飛行場も被災していませんし、港は一部が被災していますが、岡田港のほうは十分に使える状態ですから、ぜひ観光に出かけて大島の皆さんを励ましていただければありがたいなと思いますね。
大島町公式サイト
http://www.town.oshima.tokyo.jp/index.html
伊豆大島観光協会ホームページ
http://www.izu-oshima.or.jp/