※都市計画審議会資料より

平成１８年（２００６年)３月２３日
都 市 計 画 審 議 会 資 料
都 市 整 備 部 土 木 担 当

妙正寺川の河川激甚災害対策特別緊急事業の指定について（報告）

平成１７年９月４日夕方から５日未明にかけて大規模な集中豪雨が発生し、妙正寺川の上流
域で、１時間あたり１００ミリを超える降雨を記録しました。この豪雨により、妙正寺川や善福
寺川の流域では大規模な浸水被害が発生し、中野区や杉並区などを中心に３,０００戸以上が被
災しました。
このように甚大な被害を受けたことから、東京都は妙正寺川・善福寺川において緊急かつ重
点的な河川の整備を実施するために、河川激甚災害対策特別緊急事業（以下「激特事業」という）
の採択要望書を国土交通省に提出し、平成１７年１１月１８日に採択されました。

河川激甚災害対策特別緊急事業
（制度概要）
激特事業とは、洪水や高潮などにより激甚な災害が発生した地域において、河川整備を緊急に実施する
ことで再度災害防止を図り、国土の保全と民生の安定に資することを目的としている国の補助事業である。
（主な採択要件）
１．被害規模が①浸水家屋数が２０００戸以上。②流失または全壊家屋が５０戸以上。
２．再度災害を防止するために必要な一定の計画に基づく工事であること。
３．計画が当該工事施行箇所の上・下流部と均衡のとれたものであること。
４．全体事業費は１０億円以上で、かつ当該災害による一般被害額相当を限度とする。
５．事業採択をした年度から、おおむね５年度を目途に概成するもの。

河川激甚災害対策特別緊急事業（激特事業）の概要
○激特事業の概要
事業期間 平成１７～２１年度
採択事業費 １１３億円
事業区間 妙正寺川：落合調節池（上高田四丁目）～環七地下調節池取水施設（野方五丁目）
善福寺川：環七地下調節池取水施設～和田堀第六調節池
主な実施事項
妙正寺川 河道整備 約３,６５０ｍ
・護岸整備（約１,２５０ｍ）
・河床掘削（約３,６５０ｍ) （護岸整備と重複箇所を含む）
・橋梁の架替え（区道橋：７箇所）
環七地下調節池の整備
・妙正寺川取水施設整備
善福寺川 河道整備 約３５０ｍ
・護岸整備（約３５０ｍ）
・橋梁の架替え（都道橋：１箇所、区道橋：１箇所）
和田堀第六調節池の整備
・既存施設の貯留量拡大