活動内容
4.122012
北朝鮮のミサイル発射について
今回の発射はアメリカ本土まで届く核ミサイルを持ったことを証明し、内外に核保有国としてその実力を誇示するためのものでした。
発射実験は失敗し、日本への影響、実被害はありませんでした。しかし、これで日本国民の関心が薄らいでいくとしたら大きな問題です。北朝鮮の核弾頭、その運搬を担うミサイルの照準はどこにあわせられるのでしょうか。中国、ロシアは北朝鮮の友好国、韓国は同民族の国、と考えると日本しかありません。北朝鮮の核、ミサイル問題は即日本の問題です。日本はもっと深刻に、真剣に向き合わなければなりません。
発射情報の確認、国民への伝達が異常に遅れました。国防上致命的です。日本には7分で着弾するといわれているミサイル。その予告発射に万全の警戒態勢を取っていたにもかかわらずその発射を確認できなかった。米国、韓国の情報協力も生かすことができなかった。予告発射についてこういう状況では、すでに北朝鮮が装備している中距離ミサイルの予告なし発射には全く対応できないことが明らかになりました。日本防衛の弱点を世界に晒してしまったわけです。
防衛省、内閣の情報確保、伝達方法の早急な見直しが必要です。また、監視衛星を自国で持つ必要があるか、レーダ機能向上をどう図るか技術的検討も必要です。
中国は空母の建艦に見られるように、世界が驚くような軍事拡張を進めています。その軍事力をバックに、日中領海線上でのガス田開発や、尖閣諸島付近での漁など、海上覇権の拡大に懸命です。これに北朝鮮の核開発、ロシアの動き、日本、米国、韓国の連携の揺らぎなど、東アジアの安全は万全とは言い難い状況です。日本が主体的に自国と、東アジアの安全・安定に取り組むためには、集団安全保障に参加できる体制が必要です。そのための法整備は、憲法改正を含めて急がなければなりません。
今回のことがそのきっかけになればと願っています。